2019年度 理事長所信

公益社団法人 野田青年会議所

2019年度 理 事 長 所 信

 

公益社団法人 野田青年会議所
2019年度 第47代理事長  小林 亮

 

原点改帰

~創始の精神を見つめ、新たなる道へ~

 

はじめに

まちにも人々の心にも戦争の傷跡が残る中、「新日本の再建は青年の仕事である」という宣言の元、1949年に日本青年会議所の前身である東京青年商工会議所が設立され、運動が始まりました。共に向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに、全国各地に青年会議所の灯がともり始めてから70年を迎え、今では全国各地に695の青年会議所が存在しています。「修練」「奉仕」「友情」の三信条のもと、明るい豊かな社会を目指し、日本のみならず、世界の舞台でも様々な運動を展開しています。
そして我々、公益社団法人野田青年会議所(以下、野田青年会議所)は日本青年会議所設立から24年後の1973年7月、志高き青年たちが愛する野田の発展を願い、全国で539番目の青年会議所として誕生しました。熱き思いを持った多くの先輩諸兄が、時代に即した様々な事業に取り組みながら歴史と伝統を築き上げてこられました。47年目を迎える今、綱領の中にある「青年としての英知と勇気と情熱を持って明るい豊かな社会を築き上げよう」という「原点」に立ち返り、社会人として、青年経済人として改めて地域への思いや社会的責任に対する使命感を自らに問いかけ、青年会議所本来の理念を忘れることなく、運動を1つ1つ展開して行く必要があると考えます。
日本全体で考えると、人口減少、少子高齢化、経済停滞、環境問題等の課題が山積みとなっています。環境問題や少子高齢化の進行、コミュニティの稀薄化といった問題については我々の住む野田市においても例外ではありません。このような問題点をしっかりと捉え、我々にできる事は何かを真剣に考え行動し、そしてこれらを解決に導ける人財の育成に向け運動を展開していく事で、地域が笑顔と活力で溢れ、その魅力ある野田市の未来に向け歩み続ける事ができるのです。

 


野田市を巻き込む統一事業

人類は様々な進化を遂げながら家族形態を進化させてきました。現在の日本では、昔は当たり前だった3世代家族は減少の一途を辿り、核家族や単独世帯が多くを占めています。核家族は3世代家族に比べ、転居や住居の改造など居住に関するフレキシビリティが高く、親類間のプライバシーが維持しやすいというメリットはありますが、家事労働や育児の分担がしづらくなるといったデメリットもあります。夫婦共働き世帯が増加し、学校が終わった子供達は一人で家にいる時間が長くなっています。それに付随するように、パソコンやスマートフォン、ゲームの進歩によりSNSやオンラインゲーム等のコミュニティーツールが普及し、個人が対世界において情報を発信できる世の中になりました。一昔前に比べ、ネットワークを媒介としたその情報量とスピードは日々目まぐるしい進化を遂げていますが、しかしその反面、人とひとが相対し言葉を交わし、心を通わし、絆を結ぶ、といった事が少なくなってきています。これが3世代家族であったらどうでしょうか。学校から帰って来ればおじいちゃん、おばあちゃんが迎えてくれ、昔ながらのおやつを食べ、昔の話を聞くといった生活になるでしょう。「亀の甲より年の劫」という諺があるように、生活の知恵や料理、遊びなどの年長者の経験を学ぶことは、必要不可欠だと考えます。しかしながら、現在の日本に増加している核家族ではそういった事を学ぶ機会が無い為、古き良き伝統が失われつつあります。まずは、人口推移や家族構成など様々な野田市の現状を把握するためにも市長例会を開催し、行政と連携を図る機会といたします。そして、野田市のトップである市長との交流を深め、これからの野田市について様々な意見交換の場と致します。そこから得た情報等を活用しながら市内各地にある幼稚園・保育園・保育所や小中学校と地域に住む高齢者世代とが交流する機会を作り出します。これからどんどん少なくなっていく青少年世代の育成だけに力を入れていては野田市の未来は明るくありません。これからどんどん増えていく高齢者世代にもスポットをあて、青少年世代、高齢者世代の両方の交わり合いの中で作り出される素晴らしい一体感がまちを盛り上げ、共に成長していく事で、明るい豊かな野田の実現が現実のものになると確信しています。

 


人財の拡大・育成と資質向上

青年会議所は40歳を迎えると卒業となるため、この組織を維持して行くためには会員拡大活動が必要不可欠となります。しかし、会員拡大活動とは単に組織を維持して行くために行う活動ではありません。野田市民の意識を変革し、より良い社会を実現して行くことこそが青年会議所運動の根幹であります。そして、我々が住む野田の発展に貢献できる人財を増やして行くための活動でもあります。また、会員数が増えることによって、より多くの仲間と出会う機会も増えていきます。多種多様な価値観を持った仲間同士が切磋琢磨することで、自己成長の機会も増加し、組織としての成長にも繋がります。しかし、会員拡大は委員会任せにしていては絶対にいけません。会員一人ひとりが拡大活動を自分ごととして捉え、野田青年会議所として解決すべき課題であるという意識を持つことが重要です。まずは、Jayceeである前に、社会人として、ひとりの人間として、自分を見つめなおすための機会を作ります。そして、そして創立記念例会では、自分を見つめなおしたうえで野田青年会議所を見つめなおすべく、先輩諸兄から様々な事を学ぶ機会を作り出します。さらに、会員全員が、この組織の魅力や意義を正しく理解し、仲間たちに伝えることができるよう、民間団体や個人が主催している様々なプログラム等を活用し、会員の資質向上も図っていきます。会員個々の資質が向上することによって、組織力も向上し、LOM全体の勢いを増す事となります。この強固な力が野田青年会議所の更なる進化に繋がることと確信いたします。

 


可能性を秘めた子どもたち 青少年育成

純粋な目がキラキラと輝き、一人ひとりの個性が現れた唯一無二の笑顔は、私たち大人や地域にとってかけがえのない大切な宝のひとつです。その子どもたちの笑顔には大きな力が備わっています。笑顔であれば、その周りにいる大人たちも自然と笑顔になり、地域に活力が溢れ、そして未来が創られていきます。現代においても、子どもたちは地域の未来を担っていく無限の可能性を秘めた存在であります。我々にはそんな子どもたちを頼もしい大人へと成長させることが求められています。健全な青少年育成とは、家庭や学校だけでなく、地域社会全体で育てていくことが大切であると考えます。ただ、単に大人へと成長させることではなく、子どもたちの想像力や行動力を養い、自発的に成長し、自ら未来を切り開いていける人財へと育てる必要もあります。今年で43回目となる『わんぱく相撲野田場所』において、お互いがお互いを讃え合う美しい心や、たとえ対戦に負けても、敗戦を受け入れ勝者を讃える強い心、そして何より相撲を楽しみ、キラキラとした笑顔なることで心を育み、成長へ繋げて参ります。また、我々も子どもたちと時間を共有することで共に成長し、しっかりと向き合い、子どもたちの個性を理解する心を養います。そして、今年で68回目を迎える野田夏まつり躍り七夕では、この地域を愛する心を育成できるよう、野田の魅力を再発見できるような事業を開催し、野田市の宝である子供たちの心が育成される一助といたします。さらに青少年育成例会では、子どもたちが夢を持つことができるような様々な体験の機会を創出し、夢を持つことのすばらしさや、その夢に向かって進む希望を持つことの必要性を伝えていきます。我々にはこのまちの未来を描き出すことが求められています。未来を創っていくことは青年に与えられた義務でもあり、大きな喜びでもあります。先人たちから受け継いできた伝統や文化のもと、私たちもこの地域を愛し、この地域を支える一人として、真剣に考え、まちの未来へとつながる運動を展開いたします。

 


当たり前のことを当たり前にできる組織運営

青年会議所では単年度制を採用しており、毎年役職や委員会が変わっていくため、例会・事業を行ったときには、その結果をきっちりと評価し、次年度以降へ引き継いでいくことで、活動内容や運動内容を進化させてきました。このサイクルをしっかりと運用することこそが、今後も組織を運営していくために非常に重要な要素であり、青年会議所の根幹でもあります。しかし、野田青年会議所ではこの数年で会員数は激減し、経験の浅い会員が残り、このサイクルが上手く運用されていない現状があります。まずは、会員間の親睦を図りつつ、青年会議所の根幹や引継ぎのサイクルを浸透させられるような機会を作り出します。そして、日々運動を展開していく中で、こうした当たり前のことを当たり前にこなし、そして定款諸規定を基本とした行動を行うことで、真の地域社会におけるリーダーになると考えます。さらに、会員一人ひとりが野田青年会議所という名のもとに運動を展開しているという自覚を持ち、先輩諸兄が築き上げて来られた歴史に恥じぬ運動を展開することが求められます。このようにしっかりとした組織運営をしていくことで、地域になくてはならない団体として存在し続けることができるのです。

結びに

2012年10月に入会してから今年で7年目を迎えます。この7年間の間に、本当に多くの経験をさせていただきました。その中で会員数の減少や資質の低下、組織力の低下など、様々な気付きもありました。そこで今一度、野田青年会議所創始の精神を見つめ直し、青年会議所の根幹を理解した上で現状を改革しなくてはいけないと考えました。今年度、理事長という大役をお預かりできることに対し、46年間もの長きに渡り歴史と伝統を紡いで来られました先輩諸兄に感謝いたします。この野田市の現状と野田青年会議所の現状を真剣に考え、魅力ある野田市、魅力溢れる野田青年会議所へと変化させることが使命であると考えております。今一度、原点に立ち返り「明るい豊かな社会の実現」へ向けた一歩を踏み出します。

 

 

スローガン・基本理念・基本方針・事業計画

2019年度 スローガン

原点改帰
〜創始の精神を見つめ、新たなる道へ

【基本理念】
歴史の継承、次世代へ繋ぐ未来の創造
46年もの長きにわたり紡いできた創始の熱い想いを会員一人ひとりが受け継ぎ、この伝統ある野田青年会議所に身を置く一員として、なぜ我々は青年会議所運動を展開するのかをもう一度考え直す。青年会議所三信条、そして野田青年会議所創始の精神を柱に、会員一人ひとりが自己を磨き、野田市の牽引役となるよう運動を展開していく。

【基本方針】
・行政も巻き込んだ「統一事業」
・人財の育成と資質向上「会員拡大運動」
・可能性は無限大「青少年育成運動」
・当たり前のことを当たり前に「組織運営・組織力向上」
【事業計画】
・会員の持つ意識を変革する研修の開催
・組織力を強固なものにする研修の開催
・地域コミュニティと連携を重視した事業の開催
・市政・地域を巻き込んだまちづくり運動の開催
・野田の未来を担う可能性ある人財の育成運動の開催
・日本の歴史と文化を理解し、礼節を重んじる心を浸透させる事業の開催
・会員全員による規律を重んじる総会の開催
・諸大会への積極的な参加及び協力
・全国LOMとの積極的な交流
・青年会議所の根幹を理解した組織の運営
・情報発信ツールの友好的な活用方法の調査、研究
・地域の企業や団体と連携した事業の開催
・地域の事業への積極的参加
・日本青年会議所との綿密な連携及び事業への積極的参加
・関東地区協議会との綿密な連携及び事業への積極的参加
・千葉ブロック協議会との綿密な連携及び事業への積極的参加

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